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特定建設業 許可(特-27)第144257号

いよいよMRJの試験飛行が始まる

2015年06月16日

こんにちは、石橋です。

当ブログには“先代”がありまして、その頃にもいろいろなメッセージを発信していましたが、その中でも当時大変好評をいただいたのが「MRJ」の記事でした。

ご存じない方、その記事をご覧になっていない方のために解説しますと、MRJとは日本製の旅客機のことです。ミツビシ・リージョナル・ジェットの略で、乗客数100人弱程度の旅客機です。

 

日本はこれだけ優れた科学技術を持っていながら、不思議なことに国産の旅客機というものがありません。日本車は世界を席巻しているというのに、未だ旅客機については大型機の市場をアメリカのボーイング社、欧州のエアバス社に2分されていて、リージョナルジェットと呼ばれる小型ジェット機の市場はカナダのボンバルディア、ブラジルのエンブラエルが大きなシェアを握っています。

しかし、これらの旅客機に使われている部品の多くは日本製のもので、それだけ部品を作れるのであれば飛行機も作れるのでは?と考えるのが普通です。

 

実際、過去に国産の旅客機がありました。

YS-11という往年のプロペラ機をご存知ありませんか?今は生産終了となって旅客機として使用されなくなってしまいましたが、かつては離島などの航空便で大活躍をしていました。

今は海上保安庁や自衛隊などで辛うじて利用されていますが、それも引退は時間の問題でしょう。

 

日本がなぜ、これだけの技術を持っているのに旅客機を作っていないのか?

そこには第二次世界大戦の敗戦が関係しています。

第二次大戦当時、日本には世界トップレベルの航空技術がありました。そこからゼロ戦と呼ばれる戦闘機が生産されていたことは、ご存知の通りです。ゼロ戦はジーク、またはゼロ・ファイターと呼ばれてその高い性能から連合国軍に恐れられていました。

それを生産していたのは三菱重工や中島飛行機などの日本メーカーです。

 

敗戦を迎えた日本に、この技術を持たせたままでは危ないのではないか?と考えたGHQは、日本に航空機製造を禁じました。三菱重工は会社こそ存続しましたが、兵器に転用できるようなものを製造できなくなり、中島飛行機は会社そのものが解体されました。その後、中島飛行機は再結集をして富士重工となり、今のスバルに会社のDNAが引き継がれています。

 

一度は航空機製造を禁じられましたが、その後時が流れて解禁となり、再び技術開発が進められたのですが、その間のブランクはあまりにも大きいものがありました。その間に欧米諸国の旅客機は世界を席巻し、日本メーカーの技術が追いつくには何十年も掛かるのではないかとされ、もう日本に飛行機を作るのは無理なのかという声もありました。

 

しかし、それでも諦めない人たちがいました。

一度は航空機製造を禁じられた三菱重工が、再び航空機製造のプロジェクトを本気で立ち上げたのです。しかも、今度はプロペラ機ではなくジェット機です。

いきなり大型機市場に乗り込んでいくのはハードルが高すぎるので、ボンバルディアとエンブラエルが牛耳っているリージョナルジェット市場に参戦しようというわけです。だから、名前がMRJとなったのです。

 

一度失った航空技術を再構築、世界トップレベルの部品製造技術を結集してプロジェクトは進められました。

MRJは戦闘機ではなく民間旅客機なので、航空会社からの受注がなければ元が取れません。まだ設計段階から営業活動が進められ、全日空を皮切りに日本航空、アメリカや香港、ミャンマーの航空会社などから立て続きに受注を獲得、今や数百機の注文を抱える売れ筋商品です。

 

ところが、当初の思惑通りに計画は進みませんでした。

やはり飛行機を作るのは半端な作業ではなく、現実を突きつけられる形で何度も納品遅れが発生し、すでに試験飛行していなければならない時期を2年以上過ぎています。

やっぱり無理なのか・・・という声もある中、先日遂に試作機が完成しました!

ニュースの映像で見た方も多いと思いますが、ずっとこのプロジェクトに注目してきた私としては美しい機体の映像を見たときには目頭が熱くなる思いでした。

 

このMRJは、日本らしい技術が随所に投入されています。

世界最高水準の燃費や静粛性、安全性能など、日本車が世界で評価されているのと同じイメージの飛行機に仕上がっています。

いよいよお披露目飛行があるそうで、その雄姿に今から期待しています。

 

なお、リージョナルジェット市場は今後数千機の需要が生まれると言われていて、中国やロシアのメーカーも参入を目指しています。今後はこれらのメーカーとの世界競争にさらされると思いますが、日本の技術に自信を持って世界中に羽ばたいてほしいと心から応援したいと思います。

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